クローゼットで交わす匂い 後編

取り壊し前の古いアパート「夕焼け荘」で、翔太は隣室の幼馴染・葵と最後の夏を過ごす。彼女のタンクトップから漂う汗の匂い、壁越しに聞こえる生活音、クローゼットの密室――夏の暑さが二人の性を覚醒させる。葵の乳首は汗でタンクトップに貼り付き、翔太のペニスは彼女の存在に反応して疼く。洗濯機の水音が喘ぎを隠し、夕焼けが二人の体液を染める。クローゼットの中で交わすキス、洗濯機の上での情事、ベランダで夕焼けを背に結ばれる夜――翔太と葵は互いの匂いと熱を刻み込む。夏の終わりに、二人の体は汗と体液で結びつき、取り壊しを目前にしたアパートは、彼らの青春の官能を静かに見守る。最後の夜、クローゼットの中で交わした約束は、夕焼けの色のように儚く、美しかった。


