カカオエンターテインメントがグローバル競争力確保のための準備の一環として、コンテンツIPを全方位に拡張しているようです。広告制作スタジオの「DOLPHINERS FILMS」と「STUDIO 110」の株式を100%取得して、映像コンテンツの強化に乗り出しました。

「DOLPHINERS FILMS」は2007年設立された映画、広告制作スタジオで、キャノン、SSG、グランサーガ等、従来の広告のセオリーを破った独特なストーリーテリング型広告として注目を集めた。2017年は韓国広告大賞で6冠王を獲得する等、圧倒的な成果を出しています。

「STUDIO 110」は、2016年に設立され、「ピングレメーカー」「電気消してくれる？」等など脳裏に残る広告を制作し、こちらも韓国広告大賞の6冠王に輝きました。

 今回の買収を通じ、カカオエンターはアイデアと企画力を基に、多様な映像コンテンツを企画·制作し、力量強化に乗り出す計画です。TVや映画館はもとより、モバイルを行き来しながらジャンルの境界を崩し、メディア事業の拡大に拍車をかける計画と見られます。

 カカオエンターのキム·ソンス代表は「グローバル全域を席巻しているKコンテンツの人気は時代が貫通する独創的なクリエイティブと、これを裏付けるしっかりしたストーリーテリングがあったためです。コンテンツIPの拡張と進化を積極的に推進し、グローバルエンター産業内への影響力をさらに拡大していきます」と述べました。

来年からラディッシュ、タパスを軸に北米を中心に本格的なグローバル市場攻略に乗り出すカカオエンターは、今月にはウシアワールドを買収し、北米IPの拡張に拍車をかける計画です。また、カカオピッコマと共にフランスに共同進出し、グローバル拡張速度をさらに加速化させています。

 これに、「STUDIO 110」と「DOLPHINERS FILMS」がこれまで見せてきた消費者を惹きつける広告分野が加わり、シナジー効果を示すだろうという期待と注目を集めています。

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