NAVERとKAKAOの2強の支配力が高まる中、KENAZが別の道を切り開いています。

ヘッジファンド運用会社であるGVA資産運用が国内最大のウェブトゥーン制作スタートアップ企業KENAZの筆頭株主になりました。KENAZの経営は従来通り、KENAZのイ·ウジェ代表が引き続き引き受ける予定です。

投資銀行業界はGVA資産運用は、KENAZの持分40%を210億ウォンで買収したと伝えました。結果、230億ウォン規模のファンドを造成したことになります。全体買収金額の内、110億ウォン程度は既存投資家が保有している旧株を買い入れ、残りの100億ウォンは新株を買収する方式です。これを通じてKENAZは100億ウォン規模の追加投資金を確保することになりました。

KENAZは180人余りの作家を正社員として雇用し、年間80~90のウェブトゥーン作品を製作しています。 「不死無敵」等の武侠、ファンタジー、ロマンス、アクション、ドラマなど多様なジャンルのウェブトゥーン作品をすでに数百作品を作りました。ドラマ「W」「ナイン」等のウェブトゥーン化にも定評があります。特に売上の50%以上が海外で発生しているという点が高評価されたものと見られます。昨年はゲーム会社Com2uSと共同でコンテンツ制作会社ジャングルスタジオを設立し、ポートフォリオの多様化に乗り出したりもしました。

2019年シリーズAで15億ウォン、2020年シリーズBで55億ウォン規模の投資を受けたKENAZは追加投資金を土台に製作力量強化と、ポートフォリオ多様化に乗り出すものと見られます。KENAZ関係者は「他の大手制作会社はNAVER、KAKAOから投資を受けましたが、どうしても事業を独立的に推進するのに限界がある」と説明しました。

KENAZは、従来のように中国テンセントなど海外パートナー会社と直接取引する方式で、海外売上比重を高める計画です。GVA資産運用は、KENAZの成長可能性を見て投資したことが分かりました。 KENAZの売上は2019年8億3000万ウォンから昨年48億1500万ウォンに2年間で6倍近く増加し、これを土台にKENAZは今後の企業公開(IPO)も検討しているようです。

プラットフォーム競争が激しくなる中で最も重要なのはIP保有力量です。 KENAZが一足早くグローバルに接近し成果を出した戦略が、今回の投資と今後の企業公開検討に功を奏した戦略と見られます。

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