※KIDARIスタジオは、D&CメディアやTERAPIN等と同じウェブトゥーン制作系企業グループとして、KAKAOとNAVERに続く勢力になってきました。制作会社の大型化によって、プラットフォームに対抗し得る交渉力と資金力を持って、制作サイドが適切な配信計画が立てられるようになるという構造変化のみならず、韓国特有のKPOPカルチャーとの融合市場の形成が急速に進んでいることを示します。(編集部)
KIDARIスタジオがMAROスタジオへの持分投資を決定したと明らかにしました。
MAROスタジオは、KPOP系のデジタルコンテンツ制作会社で、SMエンターテインメントとKPOPアイドルアニメ<シャイニングスター>、SMエンターテインメントのガールズグループ「エスパー」のバーチャルアバター、バチューバグループ「V&U」等の制作をしています。
KIDARIスタジオは今回の投資を通じてMAROスタジオと戦略的パートナーシップを結びウェブトゥーン·ウェブ小説IPの付加価値創出に集中します。特にバーチャルキャラクターにウェブトゥーンIPを融合させ、新しい形態のデジタルコンテンツをグローバルユーザー対象に披露する上でMAROスタジオの先端的リソースは有効との判断があります。
KIDARIスタジオ関係者は「既存ストリーマー(ライブストリーミング配信者)が持つ限界を克服できるという長所のおかげでバーチャルキャラクターを活用した市場は今後も成長し続けるだろう。KIDARIスタジオのグローバルウェブトゥーンバリューチェーンとMAROスタジオのバーチャルコンテンツ制作力量が発揮するシナジー効果が期待される。今後、メタバースでデジタルコンテンツの流れを主導するために努力する」と伝えました。
最近、バーチャルキャラクターをYouTuber、アイドルと融合させる事例がますます増えています。ユーチューブの全世界スーパーチャット全体順位を調べれば、バーチューバが多数布陣しており、国内でもバーチューバグループ「異世界アイドル」が人気を集めています。現実のガールズグループがバーチャルキャラクターの姿で登場する芸能「少女リバース」が放映し、先月デビューしたバーチャルアイドル「メイブ」はメイブと世界観を共有するウェブトゥーンが連載されていることもあります。
KIDARIスタジオは、BOMトゥーンとLEZHINコミックスのほか、フランスのデリトゥーン等、グローバル市場にも進出しています。
そして今回持分投資を決めたMAROスタジオもやはりV&Uが英語をメインに使うバチューバが所属しており、明らかにグローバル市場を狙っています。KIDARIスタジオが今回の持分投資を通じて、どのような方式でウェブトゥーンIPとバーチャルキャラクターを融合させるか期待されます。